違法職質反対

今年のフジロック09初日の話。

集合場所は渋谷のタワレコ前に８時。



やはり何事も始めが肝心。


出来る男は10分前には到着してるもんだ。




前日から興奮しちゃってあまり寝れないもんだから、早めに家出て渋谷の代々木体育館近くに路駐して仮眠していた。






ってのに





ようやく本気で眠りに入った。






ってのに






僕を起こす奴が現れた!!








「おはようございます〜」







「ちょっといいですか〜」

最悪だ。

目を開けると警官が三人立っている。



免許証を取られ、車の中をしらみ潰しに探される。



別にやましいことは何もないけど、自分の持ち物を開けられて、それについてどうでもいい質問されて、またその質問に対してどうでもいい答えを返すことを想像しただけでも、気が滅入ったりするだろ。







「旅行でも行くんですか？」





そら来た。


荷物見りゃ分かるでしょ。





「お泊まりですか？」





警察官とお泊まりって言葉はなんてミスマッチなんだろうとか思いながら聞いていたら、






「どちらまで？」





コイツラは僕がまだ寝起きだってことや、もとあった場所と必ず別の場所に荷物を置かれて嫌な気分になってるってことを察しもしないで、どうでもいい質問をする。









「新潟です。」









「…」








せっかくこっちが答えたってのに、全然聞いちゃいないんだよね。








「太鼓があります！」






一番下っぱの敬礼しながら「でしっ!!」とか言いそうな奴がトランク開けながら、三人の中で一番偉そうな一人に叫んだ。










「なにぃぃぃ?!」












この瞬間その一番偉そうな奴はクールポコばりのベタな返事をし、確実に一番残念な奴に成り下がってしまった。





だいたい人が三人も集まるとリーダーっぽい奴が何も分かってなかったりする。







「太鼓の中が怪しいな。」







今度は銭形警部ばりにしたり顔で見当違いなことを話し出す。




つくづく残念だ。





そして自分の楽器を好意を持っているとは到底言い難い三人に触られる訳だ。






あぁ〜






触らないでくれ〜









ここで三人目の一番何もしないで突っ立ってた奴が僕の発言に答えてきた。







「音楽をしに行くんですか？」










あぁ～





神様助けて〜









じゃあ僕は演奏しないで鑑賞用でコンガ三本も持ってるって訳ですかい？







聞かなくていいようなことを本当にいちいち聞くんだよね。







げんなりしてシカトしてたら、







「何か答えられない理由でも…」








「そうです。新潟で音楽します。泊まりです。お祭りなんです。」








もうさすがに面倒くさいので答えた。







結局当たり前だけど、何もなかったから立ち去って行ったけど、最後にトドメを刺された。






僕はデリカって車に乗ってるんだけど、一番偉そうな奴が一言。







「車買おうと思ってるんだけど、デリカいいかい？」






似非（えせ）フレンドリーにも程がある。立ち去り際だけでも礼節のある大人でいてくれたらいいのに。





僕も一言。








「関　係　な　い　で　しょ。」







最悪のスタートを切ったフジロック09でしたが、結果オーライってことで…

夏の出来事でした。